【算数】計算は、速く正確に?
こんにちは。算数担当の三上です。
今日のブログでは「計算は、速く正確に」という言葉について考えていきたいと思います。いろいろな教材や教育情報で、当たり前のように言われている「速く、正確に」ですが、普段から子どもたちを指導していて感じるのは『それ、順番が逆だな…』ということです。
今回の記事では、この点を深堀していきます。
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まず意識すべきは「正確に」
保護者の方にお伝えする際、よく例に出すのは車の運転についてです。
スピードを上げた方が、ハンドル操作がうまくいくでしょうか?時速50kmで走っているときと、時速80kmで走っているとき、どちらがより正確にコーナーリングができるでしょうか?
答えは明らかだと思います。
計算も車の運転と同じように、スピードを落とした方が正確さが増すものです。 -
「速く」なるのは結果論
正確に解こうとして、じっくりと計算問題と向き合う。これをくり返していくと、少しずつ数同士の関係性が気になるようになってきます。
『この数とこの数を、先に処理すれば数字がキレイになる』
『この数は、(素因数)分解すると、これとこれになるな』
こういった数の感覚や計算の工夫を、経験しながら身に付けていく中で、気づけば計算が「速くなっていた」というのが理想です。
意外に思われるかもしれませんが、「この計算のページを5分で全問正解させなさい。よーいスタート!」という作業をいくら繰り返しても、正確な計算力は手に入れられません。この訓練で得られるのは「計算は急いで解かなきゃいけないんだ」という強迫観念です(要は、逆効果になります)。
確かな計算力を身に付けさせたい、とお考えであれば、次のような方法をお勧めします。
『じっくりやって、この3問を必ず正解させよう』
この作業を継続し、習慣化していくことで、確かな計算力が得られるはずです。
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次回は、『中学受験を経験して得られるもの①』です。どうぞお楽しみに!
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