【社会】うどん・そば・ちば
こんにちは。社会担当の千葉です。タイトルで少々ふざけましたが、まじめに社会のコラムを書いていきます!どうぞよろしくお願いします。
突然ですが、みなさんのお子様は、地図帳を開いていますか?
暇な時間があったら地図を眺めていたり、旅行に行ったらどんなところを見てきたのかを調べてみたり。観光地で郷土料理やB級グルメを堪能したときには、なぜその地域で、そのような料理が食べられているのか。
疑問に思ったことを地図やその地域の気候・農業などと結び付けて考えてみることは、きっとお子様の世界をもっと色鮮やかなことにしてくれるでしょう(三上の言葉を真似しました)。
そして、こういった興味を持ち、地図帳を開いてみることが社会科学習の第一歩です!
そんなことがよく分かる入試問題がありますので、ご紹介いたします。
社会の入試問題紹介(東邦大東邦中 2018年)
次の図あ~うは、うどん・そば・ラーメンにおける食文化の地域性についてあらわすために、都道府県別に10万人あたりのそれぞれの店舗数を示したものである。図A~Cにあてはまる店舗の種類の組み合わせとして正しいものを、あとのア~カから1つ選び、記号で答えなさい。
ア A…うどん B…そば C…ラーメン
イ A…うどん B…ラーメン C…そば
ウ A…そば B…うどん C…ラーメン
エ A…そば B…ラーメン C…うどん
オ A…ラーメン B…うどん C…そば
カ A…ラーメン B…そば C…うどん
問題を解くうえで一番わかりやすいのは、「うどん県」とも称される、香川県が圧倒的に店舗数の多いAの地図です。では、なぜ香川県ではうどん店が多いのでしょう。
地図を開いてみてみると、香川県は中国山地と四国山地に囲まれていることがわかります。
山と山に囲まれた土地は降水量が少なくなり、米を育てるのには厳しい環境になります。そこで、昔の香川県の人々は、米よりも少ない水で育つ小麦を育てるようになりました。
また、瀬戸内海では古くから塩の生産もさかんであったことから、うどんづくりがさかんになりました。現在でもその名残で、讃岐うどんといえばだれもが知っている地域ブランドになったのです。
長野県や山形県で店舗数が多いBの地図はそばです。
では、ここで問題です。
長野県や山形県にそば屋が多い(≒そばの生産が多い)のはなぜでしょう。ぜひ、地図帳を開いてお子様と考えてみてください。
ヒントは火山と、そばが寒さと乾燥に強いことです。そのことから、「そば自慢はお里が知れる」という言葉もあるようです。
このように興味をもって地図を開いてみると、単に知識を詰め込むだけが学習ではないことがわかります。ぜひ、いろいろなことに興味を持ち、考えることや実際に見てみることの楽しさを感じてください。
ブログの最後に、ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎の色紙を紹介します。
社会の学習も、まさにこれです。ぜひ、社会を学ぶことの楽しさを感じてほしいです。
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次回は、科学の種を蒔いている理科の講師陣から、理科が面白くなる話題をお伝えいたします。種が芽となり茎が伸び、大きな花が咲きますように!次回もお楽しみに!
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