【入試問題分析】2025立命館慶祥中学校(一貫)

2025年度「立命館慶祥中学校(一貫)」の中学入試問題分析をお伝えします。四谷大塚NETでは,道内主要5中学の入試問題分析をまとめた『中学入試問題分析資料』を毎年発行しています。分析集では,分野別出題割合をまとめたグラフなども掲載していますが,この記事では資料集の本文部分を抜粋して掲載しています。

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学校基本情報

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立命館慶祥中学校
江別市西野幌640-1
入試日 1月8日
共学校
一貫定員120名
四谷偏差値48
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算数

大問4題、小問22題の出題で昨年と同じ形式の出題でした。大問Ⅰは計算問題3題の他に「がい数の問題」「差の問題」「割合と比」に関する出題で基本的なレベルの内容でした。大問Ⅱは毎年図形分野からの出題です。「図形の角度」「三角形とおうぎ形」「三角柱の表面積と体積」の内容です。「三角柱と体積」では、2つの三角柱の面同士をはり合わせてできる立体は何種類あるのかを問う内容でやや難易度が高い問題と言えます。どの部分の面が合同なのかを把握しなくてはいけません。大問Ⅲは資料の整理についての会話文です。平均値、中央値、最頻値などの代表値についても出題されており、これらの意味を理解している必要がありました。また、資料も与えられているので、必要な情報を自分で獲得する「分析力」の意識も必要です。大問Ⅳは速さの問題です。グラフが与えられており、考え方を記述させる問題、追加でグラフを書く問題、そして書いたグラフを利用して考える問題も出題されています。毎年、グラフを書く問題が出題されているので、日ごろから速さの問題などではグラフを利用して考える練習も必要です。 

国語

大問4題・小問33題で知識分野・説明文・物語文・作文の構成は例年通りです。特徴的なのは、大問3の物語文の文章量が1500字程度減ったことです。全体の難易度に変化はありません。大問1は昨年同様、「熟語の組み立て」「慣用句(身体の一部を表す漢字を入れる)」「四字熟語」が出題されました。難易度がやや高い問題が1~2題出るのも昨年同様です。今年は「『額』を集めて相談する」「晴『耕』雨読」が出題されました。大問2の説明文では記述問題(50字、50字、60字以内)が3題出題されました。問3では空欄X・Yにあてはまることばを、「動物に対するヒトの価値観」と「『食物』の確保の実態」という二点に関連づけて説明する問題でした。立命館の記述は誘導型の細かい条件が付くのが特徴です。大問3の物語文では記述問題(50字以内、35~50字)が2題出題されました。問4では登場人物ユリの気持ちを理由とともに説明する問題でした。大問4では資料と意見文を読み、一文目は「一方で、」、二文目は「だからこそ、」という書き出しで、70~80字でまとめるという出題でした。昨年までの「確かに~。しかし~。」のパターンではなくなりましたが、解きやすかったという受験生が多かったのではないでしょうか。 

理科

大問4題・小問32題は例年通りです。全体の構成(大問Iが小問集合で、大問II~IVがそれぞれ分野別の問題)は、SP入試が始まって以来7年間変わっていません。大問Iの小問集合は、物理・化学・生物・地学から均等に出題されます。例年通り見開き1ページ分の典型題でした。普段の学習の成果が点数に直結します。大問IIは、生物・植物の蒸散の計算問題。四谷の教材では繰り返し学習した形で、自信をもって取り組めた受験生も多かったと考えられます。大問IIIは、物理・音の高さに関する問題。表の数値から規則性を見出す、立命館慶祥中の定番問題です。大問IVは、生物・ハチの行動に関する読解問題。SP入試同様リード文が長大で、見開きA3の1ページ以上が図表を含めたリード文に与えられていたため、膨大な文章を丁寧に読み条件を整理する力が必要でした。立命館の理科は予習シリーズとの親和性が高く、特に週テストの解き直しは効果的です。その上で、長い問題文を読みデータを処理する力を各種模試や過去問の演習を通して養っていきましょう。 

社会

大問4題・小問33題、地理と歴史が中心の出題で例年通りでした。特徴的なのは長文記述が出題されなかったことです。専門的な技術のスキルを獲得する/させる「リスキリング」について資料を参考に明記させるという内容で、出題形式は例年通りですが、指定語句もなく短文記述のように「背景」と「推進するうえで重要なこと」をそれぞれ2つずつまとめるものでした。要するに資料から内容を読み取れれば良しとする形式ですので、取り組みやすく感じたのではないでしょうか。公民分野は2題のみの出題で、地方自治についてと内閣の省庁について。地理分野では、例年通り資料・グラフ・地図からの読み取りの出題で基本的な知識を問うものでした。歴史分野では、6枚の資料や写真から時代別に出題があり、例年、用語や資料がいつの時代かを理解していないと正答へ導けないものでしたが、今年は並び替えの問題もなく易化したと言えます。差がついたのは大問3の自治体の人口変動と女性の働き方についての短文記述です。正確に資料を読み取り明記する表現力も養う必要があるでしょう。