【入試問題分析】2025立命館慶祥中学校(SP)

2025年度「立命館慶祥中学校(SP)」の中学入試問題分析をお伝えします。四谷大塚NETでは,道内主要5中学の入試問題分析をまとめた『中学入試問題分析資料』を毎年発行しています。分析集では,分野別出題割合をまとめたグラフなども掲載していますが,この記事では資料集の本文部分を抜粋して掲載しています。

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学校基本情報

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立命館慶祥中学校
江別市西野幌640-1
入試日 1月8日
共学校
SP定員60名
四谷偏差値55
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算数

大問4題・小問18題で、昨年と比較すると、問題量に大きな変化はありませんでした。大問Ⅰは、計算2題、文章題2題、規則性1題で「分数、小数計算」「つるかめ算、平均」「倍数」に関する問題で、標準的な出題。大問Ⅱは図形で、「正多角形を組み合わせた図での求角問題」「面積を2等分する動点の位置」「立体の体積、最短距離」。単純に公式に当てはめて解くという問題ではなく、問題の条件を正確に把握する必要がありました。大問Ⅲは、9個のアメを2人で分ける時の個数の問題。後半、フィボナッチ数列の考えが出てきますが、これを知っていた人は正解できたと思います。大問Ⅳは、濃度の問題です。グラフを絡めての出題で、戸惑った受験生もいたとは思いますが、出題の難易度は高くなく、冷静な対応が必要でした。グラフを書かせる問題は今後も出題されることが予想されます。最後の問題は難問と言えます。全体的に、立命館らしい出題が多くみられ、問題傾向が明確になったようです。過去問題の演習で、出題傾向をつかんでおくことは必須と言えそうです。 

国語

大問4題構成は例年通りです。大問1の類義語は2年連続難化傾向にありましたが、今年は易しく、基本レベルの問題でした。問2の「ことわざ・慣用句」も同様です。大問2の説明的文章は全体的に易しくなり、特に問1・2は選択肢同士の違いが明確で、資料や本文からの根拠も探しやすかったと思います。大問3の物語文では、2つある記述のうち、1題は難しい問題で、これは一昨年から続く傾向です。今年は比喩を戻すタイプの問題でした。本文中の言葉を使うという条件ですが、似たような表現がたくさんあるため、どこを使うべきか悩んだ受験生も多かったのではないでしょうか。また、大問4の条件作文は、昨年から「確かに~。しかし~。」という指定が無くなったかわりに、書き出しの表現や見るべき資料、どんな内容を書くべきかまで細かく指定されるようになりました。また、今年は二文ではなく、三文構成の出題になり、90字以上→100字以上に字数が増えました。指定字数が増えたことで難易度が上がったわけではありません。昨年同様、設問の条件に合う該当箇所を正確に探し出すために、表やグラフでは「数値の大小・差」に注目することが大切です。資料の文章は、丁寧に読んでいる時間はありません。テーマに関連する部分だけを探し出す読み方は、2学期からの過去問演習でしっかり身につけましょう。

理科

大問4題・小問33題は例年通りです。7年間のSP入試を通して、全体の構成(大問Iが小問集合で、大問II~IVがそれぞれ分野別の問題)は変わっていません。大問Iの小問集合は、物理・化学・生物・地学から均等に出題される典型題。文章量が大幅に増加し、ページ数も昨年から倍増の見開き2ページになり、冒頭から丁寧な文章読解が必要でした。大問IIは地学・湿度の問題。2年前とほぼ同様の出題で、過去問対策が有効と言えそうです。大問IIIは物理・電流の問題。苦手とする受験生も多い単元だけに、前半の典型題で大きな得点差がついたと予想されます。大問IVは、6年連続で生物に関する文章読解。昨年同様見開きA3の1ページ分を図表を含めたリード文が占め、膨大な文章を丁寧に読み条件を整理する体力が必要でした。全体を通して、文章量の増加がここ数年続いています。安易な暗記に逃げず、現象の本質的な理解を大切にした学習を大切にすると同時に、長い文章や初見のデータの丁寧な読み取りも、各種模試や過去問演習を通じて練習していきましょう。 

社会

大問4題・小問30題、長文記述が1題の出題でした。語句記述が地理分野で多くなりましたが、地理・歴史分野が中心という構成も資料の読み取りから判断する出題形式も昨年までと大きな変更はありません。公民分野は1題のみでしたので、今後も地理・歴史分野に力点を置く勉強が必要と言って良いでしょう。分野とは別に自然災害に関する問題があり、「南海トラフ」や災害時における「共助」の取り組みを選ばせるというものでした。単なる暗記知識を問うのではなく、初見で判断する形式があるのが立命館らしい特徴ですが、正誤の差がつきやすい問題でもあります。時事問題は「物流の2024年問題」を問うものが長文記述で出題されました。トラックドライバーの働き方から時間外労働の規制が設定された背景と、解決策をそれぞれ2つ明記するものでした。具体的に200文字以上で明記することと時間配分に苦戦しそうですが、「ニュース最前線」にも同テーマがあり、資料から読み取る形式は例年同様で、過去問題で解き慣れていれば、取り組みやすかったと思われます。長文記述には10分程度の時間を残しておけるよう、準備をしておきましょう。