【入試問題分析】2025北嶺中学校
2025年度「北嶺中学校」の中学入試問題分析をお伝えします。四谷大塚NETでは,道内主要5中学の入試問題分析をまとめた『中学入試問題分析資料』を毎年発行しています。分析資料には分野別の出題割合やグラフも掲載していますが,この記事では資料集の本文部分を抜粋して掲載しています。
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学校基本情報
北嶺中学校
札幌市清田区新栄448-1
入試日 1月8日
男子校
定員120名
四谷偏差値55
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算数
大問5題・小問23題で、出題数は例年通りです。大問1は計算問題4題です。日々の計算練習は北嶺中合格のために一番大切です。大問2は小問集合です。例年に比べると難易度をおさえた出題でした。倍数算、規則性、図形の求積など受験算数の定番問題が5題出題されました。(5)の図形上の点の移動は、受験生の積み重ねてきた演習量で差がつく問題でした。大問3は割合と比の問題です。頻出のパターンで、やはり演習量で差がつく問題です。(2)は①~④で誘導形式になっていますが、誘導に乗らずに③の問題の答えが先に出た受験生もいたでしょう。大問4は四角すいに関する立体図形の問題です。(4)が難問ですが、(1)~(3)の標準的な問題ができれば十分に合格点に達する問題です。大問5は容器と水量で、難易度としては標準的ですが、問題文が長く時間内で解き切れた受験生は多くないでしょう。全体の構成で図形分野からの出題が48%と非常に多くなりましたが、たまたま今年多くなっただけで、傾向の変化とは言えません。北嶺中合格のためには、確かな計算力と、標準的な問題を解き切る演習量が必要です。
国語
大問3題構成(物語文・随筆文・論説文)は例年通りです。北嶺中の国語と言えば、「語句の意味を問う問題」が定番です。昨年は1問だけでしたが、今年は大問2と3で1題ずつ出題されました。語彙力の強化だけでなく、前後の文脈から判断し、入れるべき言葉を予測する練習が必須です。特に熟語の場合、使われている漢字の意味から類推するという習慣をつけることが大切です。これは難しい文章の内容を理解する際にも必須のスキルとなります。文章を読む際にしっかり意識してほしいところです。大問2の随筆文は文章・設問共に易しく、特に(三)の擬態語、(四)と(六)の15字以内でまとめる記述は正解を目指したいところです。今年も「具体例をカットし要旨だけを抽出」という、2020年度から続く北嶺らしい記述は健在です。かつては「字数指定なし・『わかりやすく説明しなさい』」でしたが、今は「字数指定あり(しかもぎりぎりの字数設定)・『どういうことですか』」という形式の記述が毎年出題されています。また、漢字の問題は頻出のレベルのものが書ければ十分です。知識分野も「定番」と言える単元はありません。合格のためには、「余計な情報や具体例に惑わされず、要旨や主題を探す読み方をすること」「記述と選択肢で得点するために演習量を積むこと」この2点を心がけてください。
理科
大問4題・小問31題で、例年通り物理・化学・生物・地学の4分野から大問ごとに出題されています。大問1は地学の天体・地層・天気からの出題で、南中高度の公式・天気の移り変わりなど、基礎的な知識を問う問題ばかりでした。大問2は化学の気体と水溶液からの出題。気体の性質に関する問題は基本的なものが多く、確実に得点したい部分です。最後の計算問題は、飽和水溶液と結晶の質量で比を用いるもので、四谷生には見慣れている問題となりました。大問3は生物からヒトのからだに関する出題。AEDを話題にした会話文形式で、計算問題もありましたが、人体の基本的な知識を問う問題が多く、得点しやすかったと言えます。学校の教科書では直接習わない内容も一部ありましたが、会話文をヒントにして解ける問題でした。大問4は物理の電流からの出題。オームの法則や発熱量の公式は文中で示されており、電流回路の性質を理解しているかがポイントです。発熱量は比を使って計算するものでしたが難易度は決して高くはありません。またLEDやコンデンサー、電流計・電圧計などの実験器具の使い方や、毎年出題されるグラフの作図もあり、対策が重要です。
社会
北嶺らしさが存分に発揮された入試問題でした。大問4題・小問55題構成で、出題も地理や歴史に重点を置く傾向も変わらず。各大問ではリード文や設問文が長く、さらに試験時間に対して問題数が多いため、速く正確に題意を読み取る処理速度と、得点すべき問題とそうでない問題を取捨選択する能力の両立が求められます。今年のリード文のテーマは、例年以上に国際色が強く、受験生の中には戸惑った方もいたかもしれません。しかし、実際の出題内容は『予習シリーズ』を中心とした中学受験対応のカリキュラムでカバーできるものが多く、冷静に取り組めば十分に合格点を狙える内容でした。また、特徴的な出題として、小学生には馴染みが薄いものの、大人には一般教養や雑学として知られているトピックを問う問題も、例年通り出題されています。これらのリード文や出題傾向には、社会科で学んだことを日常生活と結び付け、将来“社会”に出ていく上で役立ててほしいという、北嶺の先生方から受験生へのメッセージが込められているように感じられます。